2025年の幕開けである。
今のところ昨年のような大災害が起こっていないことに
ほっとしているところである。
今週末からいよいよ受験本番がスタートする。
さて新年に当たって改めて予備校とは何だろうか?と問うてみたい。
おそらく予備校を
「受験生を大学に合格させるところ」と捉えている予備校と
「受験生に学力を付けて大学に合格させるところ」と捉えている予備校に
分かれるのではないか、と感じる昨今である。
もちろんGHSは後者なのであるが、
前者はとにかく合格させさえすればよい、と
ややもするとテクニカルに走ることになる。
そうすると逆に受験生の足を引っ張ることになるのだが・・・。
たまたまその格好の材料を見つけたことである。
東京慈恵会医科大学の英語のある問題で
公開している出版社や予備校の8つの解答のうち正しい答えを出しているのが1つしかないのである。
しかも特別に専門的な知識がなくても常識で考えれば正しい答えが出せるはずの問題を
専門家がこぞって間違った答えを出している。
これはなぜなのだろう?と、解説を読んでみると
「本文に書かれていない」とか「直後にこう書いてあるからこれが正解」という説明。
つまり内容の論理的把握や文脈という観点はなくて
「該当箇所の周辺に書かれている文章を探す」という教え方をしている解説なのである。
これは受験生の若いアタマを誤った方向へ持って行ってしまう、
能力をダメにしてしまう、ゆゆしき事態である。
予備校は生徒に本当のしっかりした学力を付けることが本分であり、
その結果として合格していくのだということから目をそらしてはならない。
ということで、GHSは今年『学びのエッセンス』を大幅改定して
「いかに学ぶべきか」を問い合わせ者に送る予定である。
そこに今例に挙げた東京慈恵会医科大学の問題も取り上げて分かりやすく解説してあるので
興味ある諸君は読んでほしいと思う。
受験本番である。
今まで培ってきた本物の実力を入試問題に思いっきりぶつけて、
晴れて志望大学の合格を勝ち取ってほしいと願う。