東京・新宿の少人数制予備校-医学部や東大・京大等の最難関大合格実績多数

高橋 葵さん

高橋 葵さん

村田代表からのコメント

高橋葵さんは、はじめから信州大学医学部志望でした。中西さんのページでも記してありますが、国立大学の医学部というのはそれはそれは大変狭き門です。私立大学医学部が6年間で数千万円必要とするところを、*三百万円で済むのですから、日本中の優秀な学生が少ない定員に殺到する激戦場となるのも無理からぬことです。能力的にも恵まれ、なおかつ努力をしてきた全国の秀才が競い合う場になっています。

 しかも、高橋さんはどういう経緯か、二次試験の試験科目が数学だけ(当時)という信州大学医学部に入りたいと固く思いこんでしまったのです。当然、信大医学部には数学を得意とする受験生がその有利さを活かすべく集まってくるのですが、にもかかわらず、どちらかといえば数学が苦手な平均的な成績の女子高生が挑んで、わずか2年で目標を達成したのですから驚嘆に値する快挙であることを、同じ立場にある受験生なら良くわかってもらえると思います。 

 高橋さんはとても純粋な女子高生でした。高校時代、言われるがままに、まじめにそれなりの勉強量をこなしてはいたのです。しかし、思うような学力は一向につかず、大きな壁にあたっていました。

それは、勉強の仕方が正しくなかったからです。勉強の質の問題です。(この後の本人の体験記をご参照ください)  

 浪人が決まって大手予備校に行く手はずになっていたところに、ひょんなことでGHSの存在を知り、「ここだ!」との勘が働いたそうで、急遽GHSに入会することになりました。このように、直観でズバッとものごとを決断してしまうところが高橋さんの長所でもあり、その勘も鋭いようで、その後の人生でも大いに発揮しているようです。

 ともあれ、「信州大学医学部志望」というスタート地点からすればまったく大胆な決断が、その後、本人に大変な試練を課したわけですが、2年を要しながらも、初志貫徹!目標を成し遂げたという貴重な経験は、彼女のこれからの人生において大きな財産になるはずです。 

 というのも「国立医学部志望者」は下手をすると、大きな目標を立てたのはよいものの、ついに達成できず重い挫折感を抱えた人生になりかねないものなのです。では、何をどうしたことが今回の成功につながったのか、高橋さんの声を聞いてみましょう。

高橋 葵さんの合格体験記

GHSの良さ 

他の予備校にはないGHSのすごさは、頭の良くなる方法を教えられることだと思います!

それを通して、私がこの2年間GHSで学んだことをなるべくまとめて書きました。

少しでもお役に立てれば嬉しいです。

浪人一年目

<勉強内容>

教科、与えられた教材を中心に勉強しました。

<全体> 

セメントの中で出てくる公式や英単語や文法などの知識に関しては、気合と努力次第です。特に前期はそのような知識を覚える作業が主になりますが、後期以降の実戦の段階で学力を伸ばすのにどれも大切なものばかりなので、前期は特に頑張ることをオススメします。

けれど、さらに高みに上がるには、柔軟性が大切だと思います。高校までの私のように「勉強は気合が全てだ!」と知識だけの表面的な勉強ばかりして努力の方向を間違えると、確かにある程度まで学力は上がりますが、いくら時間をかけても理解が浅いので必然的に行き詰まります。

これを乗り越えるにあたって、私はGHSで 

*知識を体系化すること  

*抽象化して身につけること  

*類推やイメージを使って理解すること

を学んだ気がします。

はじめはどれも見慣れないものばかりで意味が分からず苦労しましたが、徹底的に意識することで自然にこのようなものの見方ができるようになります。

これらのことが身についてくると、不思議なくらいセメントなどの消化のスピードも上がり、理解も深くなります!私は後期から、授業の消化が早くなって自分で自分にびっくりしました。次に科目ごとに少し書いてみます。

【数学】 

数学を勉強するとき常に気をつけていたのは、「解法の選択肢を多く挙げ、最短で答えを出せるように(合理的に)考える」ということです。週間テストや実戦演習でも点数よりも、そのときベストな答案を作れたか常に気を配るようにしました。

もう1つ、私は初め数学で「抽象化する」ということが正直よく理解できなかったので、セメントの1つ1つの問題についてじっくり時間をかけて、ノートにポイントは何か、類似問題はどれか思いつくかぎり書き出し、さらにあとで関連したことがあったらそれを書き足したりして理解を深めました。

すると自然にあらゆる問題に対して(数学に限らず)これは要はどういうことなのかな、と考え自分で答えを見つけられるようになり、後期以降ではセメントを消化するスピードが速くなりました。

【英語】

長文は英文読解のテキストをきちんとやれば絶対伸びます!英作文は希望者のみでしたが、自分で英文を書くことで文法力や読解力もつき、やってよかったと思いました。また、文章の読み方(対比とか)については国語とリンクさせながら、週間テストで扱った英文を利用して、自分なりに工夫して勉強しました。

【化学】

化学は、現役までは4科目の中で一番成績が悪い科目でした。原因としては、イメージがないことと、どうしても各々の分野がバラバラに感じられてしまっていたからだと思います。体系化学を初めて読んだときは衝撃というか、感動というか「全部高校で習ったことだけれど、要はこういうことだったんだ!」と思ったし、“体系的である”とはどういうことなのかが最もわかりやすく示されたテキストだと思います。理論についてはテキストとセメント&ドリルを中心にやりました。ただ、無機と高分子は知識がないと後々苦しくなると思うので、早め早めに自習しておくと、センター前などに焦らなくて済むと思います。

【物理】

 物理も化学同様、イメージがなく式の上での理解にとどまっていたので、正直よくわからない、もやもやした科目だと思っていました。体系物理では体系化学とは異なりテキストがなかったので、初めは高校の授業との違いに戸惑う部分がありましたが、だんだん授業が進むにつれて「実は物理ってこんなにシンプルだったんだ!」と驚きました。 

今まで、いかに本質的なことをごまかしながら勉強していたのか反省させられました。授業の予習、復習とセミナーとセメントをやりました。 

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 全体として、とにかく各教科の授業で先生はどのように考えて問題を解いているのか常に観察し、それを身につけようと必死でした。18年間続けていた勉強に対する考え方がガラリと変わり、勉強するのも楽しくて、全体的に充実した1年でした。しかし、現実は厳しかった。    

   <結果>信州大医 不合格

<反省点>

*センター対策が甘かった・・・自分としては、ここが一番の敗因だと思います。せっかく2次の力があっても、ここでコケたら結構切ないです。リサーチでいい位置につけたいです。例えば、私は現役のとき英語で9割とれたのをいいことに直前期英語を読まなかったら、本番でスラスラ頭に英語が入ってこなくなりました。

*理解が浅い・・・これは先生方から指摘されたことです。1年目は理解が深くなるように精一杯心掛けたつもりだったので、これを指摘されたときは「がーん」と思いました。

浪人二年目

勉強内容

1年目の復習と市販の参考書をちょいちょいやり、センター対策はがっちりやりました。各教科の勉強の仕方・考え方は全く同じですが、2年目は特に、いかに時間内に問題を解ききるかなど、要領よく点数を取るにはどうしたらいいか特に留意しながら勉強しました。

センター試験

理科や社会に関しては、知識を体系化して過去問を利用しながら少しクセのある問題を対策すれば高得点は狙えると思います。ただ、他の科目は2次とは違うと考えた方が良いです。数学や英語は2次と同じように「ポイントは?対比は?」とか考えてると時間がなくなります。私は要領が悪いので、1年目はそのようにいちいち考えて混乱することが多々ありました。  2年目は実感として「点数があるかないかで勝負は決まるんだ」と思っていたので、変なこだわりを捨てとにかく答えを出すことに腐心しました。

まとめ

私は要領が悪く、人にもよく言われていました。しかし、自分でもそれがよくわかってるのに、その状況がどうにも打破できず、ただただ紙の上での勉強を必死でやるしかありませんでした

たとえば、高3の時、「化学セミナー」を7周、問題集もたくさんやり定期試験を90点以上とれても、記述模試では偏差値55はなくセンターは56点というレベルにとどまっていました。

GHSに来れて、そんな自分が少し(自分のなかではだいぶ)色んな意味で変われた気がします。今の自分にとって、GHSに出会えたことが受験に合格したこと以上に価値あることだったと本当に思います。ありがとうございました。

<これからGHSで勉強するみなさんへ>

合格しても不合格でも、必死に勉強して本質をつかむ努力をしていれば、必ず何かしらの収穫はあると思います。でもやっぱりGHSに来る人にはみんな合格して欲しいです!頑張ってください!!!

再び、村田代表からのコメント

高橋さんは「2年かかった」とは言え1年目ですでに飛躍的に伸びていました。
信州大学の情報開示によると一浪目で受けたときの成績(医学部・前期)は
□満点 : 1050 点   
□本人 : 897.4点  
□合格最低点 : 908.6点でした。
センター・二次合計得点で、「11.2点足りなかった」ということになります。信大医学部は、二次の数学の配点が150点ですから、もしも、あともう少し部分点を貪欲に集められていれば、あるいは・・・、もしも、センターの英語で普段の実力通り得点できていれば、1年目で合格できた可能性もあると言えるでしょう。もちろん、入試においても「もし」は御法度ですが、高橋さんがGHSでの最初の一年間で、いかに頑張ったか、どれほど伸びていたのかをこれで知ることができると思います。

理科主任からのコメント「想定通りで、想定以上!」 by 天野 光信

 HP『思考訓練化学InWeb』のブログにすでに綴ったことであるが、続編として別の切り口で説いてみたい。  高橋葵の1年目は、まさに『体系化学』が産み出されようとしていた年であり、その意味でもとても印象深いものがある。彼女らが頑張って作ってきてくれた「体系学演習」に対する答案を毎週のように添削・コメントしながら、それが【解答・解説読本】の中では答案のバリエーションに対するコメントに随所に反映されている・・・・・・。 
 その中でも、彼女はある意味目立っていた。そう、とても楽しそうに勉強している、その活き活きとした表情が、毎週さらに勢いを増すようだ。多くのGHS生が経験することではあるが、自分が以前いた「停滞」の場から引き揚げられて、新たなる自己へと上昇していく感覚を嬉々として受け入れている表情に出逢うのが毎週の私の愉しみでもあった。

「18年間続けていた勉強に対する考え方がガラリと変わり、勉強するのも楽しくて、全体的に充実した1年でした。」

 体験記にこう書いてくれているのを見て、この私の印象は事実であることがわかった。私もかつて楽しい浪人生活を持った。辛くても大変でも「楽しい」のである。

 結果的には二年を要したが、それは学力の上昇カーブと、入試時期との区切りが少しズレていたにすぎない。与えられた時間で、彼女は「2次試験に数学しか課さない」医学部に対して、私が直接指導した物理・化学だけでなく、全体的に十二分なる教養と体系的思考力を携えて大学に進学したことになる。今後の伸長と活躍がとても楽しみである。 
 それにしても、ホントウに「まえがき」通りに歩んでくれたものだ。

・・・今はかなり苦手だが受験科目として必要なので何としてでも得意にしたい人、高校3年間授業は受けたものの化学がそもそも分かっていない感じがする人・・・

と『体系化学』テキストの冒頭に書いた、その通りの生徒であった。この合格体験記に登場した「今は不毛な肥沃な大地」タイプではない。自分が秀才でないことを自覚しているゆえ、愚直といわれても何度も何度も問題集を繰り返すしか学ぶ術を与えられなかった不運。それが過ぎし我が身に重なって哀しい。 

「全部高校で習ったことだけれど、要はこういうことだったんだ!」との飾り気ないこの一言には『体系化学』の本質的理解の頂きに立ったその歓喜が如実に顕れている。

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