さて,新しい一年が始まった.

やはり,新年はすがすがしい.

誰もが今年一年の目標をたてる.

と思いきや,どうもそうではなくなっているようだ.

人間は,目標,夢,志を描いてこそ,健康・健全な生活を送れる.

目標,夢,志があれば,当然それに向けてやることがたくさんあって,忙しい.

今,ニートだ,いじめだと騒いでいるが,

健全な夢をもって生きているものならばそんな暇はないであろう.

いじめよりもっと楽しいことがあるのだから.

問題は,夢を描くこと,志を持つことを

大人がこどもに教えていないということなのではないか.

こどもはなんでも大人から教わる.

夢を持つことも教わらなければ出来るようにならないのだ.

昔は,それが当たり前だったから,こどももひとりでに大人を見習って夢を描いた.

しかし,夢を持たない(持てない?)大人が増えた今の時代にあっては,

夢を持つことをこどもに意識的に教えなければならない.

教育改革はもっぱら数学をどうの,英語をどうのという議論ばかりだが,

もっと肝心なことを教えていないことに対する問題意識が低すぎるのではないか.

それをやらないで,「いじめた生徒には厳罰を」というのでは

相変わらず不毛な悪循環を繰り返すだけであろう.