最近感じることのなかに

訪ねてくる生徒たちが

繊細になっているという点がある。

女子生徒が繊細であるのは普通であり、

今も昔も同じであるが、

気になるのは男子が繊細なことである。

質問が細かい。

細かくて何が悪い?

と反論されそうである。

今年筑波大学の医学部に見事合格した村松君と

昨日じっくり話す機会を持ったのだが、

彼は本質的なところでは細心だが、

細かい部分では実におおらかなのだ。

つまり、視野にゆとりと奥行きがあるのである。

本質的なことをしっかり把握した後は、

細部についてはそこから自分で持っていく器量がある。

先に繊細さが気になると述べたのは、

全部こと細かに聞こうとする姿勢と

本質的な点でよしと思ったら一気に決断する

という大胆さがないことへの物足りなさなのだ。

もっと大胆であっていいのだが・・・、との思いなのである。

人生は賭けの連続である。

無謀な賭けは愚かでしかないが、

本質を見ぬいた上で

思いきり身を投じることは

大きな飛躍にとって必要なことなのだ。

若者よ、小さくなるな!