最近、“本物の実力”“本当の実力”という言葉を

あちこちで見かけるようになってきた。

本物を目指そうという流れは大歓迎であるが、

問題は“本物”の中身であろう。

何をもって“本物”とするのか、

そこにそれぞれの学び舎の器量の差が出る。

本来、競争というのは、

まがい物の化けの皮がはがれ、

本物が明らかになる過程であるはずなのだが、

「悪貨が良貨を駆逐する」ということがあって

自由競争を謳う資本主義、商業主義は

残念ながらそうした負の面が出やすい恨みがある。

本物は日の目を見るのをはやることなく、

地道に分かる者だけに発信していけばよいであろう。

受験で本物を発信していくのがGHSの目的であるが、

まともな受験勉強をしてGHSを巣立っていった卒業生が

もうかなりの数にのぼっている。

そして、本物を求めてGHSを訪ねてくる受験生も

その本物への渇望が年々着実に高まっていることを感じる。

今日から新年度の始まりである。

小さいながら、GHSからの本物の流れを

地道にしかし確実に増やしていきたいと思う。