先日、昨年某六大学に進学した卒業生が訪ねてきてくれた。

彼は、高校の工業化出身で、高3の途中から大学受験を思い立ち、

紆余曲折を経て、大学に進学したのである。

本当にいろいろあったので

結果3浪したことになる。

彼が言うには

「大学は楽しいですが、僕が思い描いていたのと少し違っていたのが残念ですね。」

とのことであった。

聞いてみると、

今大学は、7対3で現役生が多く、

雰囲気が高校の延長で、幼いという。

すばらしい教授もいるし、

面白い授業もあるのに、

教室は常にざわついていて、

一部の人しか聞いていない。

聞きたくないのなら出席しなければ良いのに

とこちらは思うのだが

高校のように出欠を取るので形だけの出席になるらしい。

大学生なのに勉強している様子がなく、

遊んであるか、バイトしているかだという。

現在の大学のイメージが

大体見えてくるのではないだろうか。

昔は、大学は浪人生の方が多く、

現役生が浪人生の方に感化される傾向があったのだが、

現在は逆のようだ。

卒業生曰く、

「僕は浪人してほんとよかったと思います。

つらかったけれど、いろいろ成長しましたから。

今の周りの現役合格者たちを見ていると、

一年ぐらいは浪人した方が良いと思いますね。」

いろいろ考えさせられる現場報告であった。