さて、そろそろ新年度の体制が整いそうである。

この1,2ヶ月、はたして何人の受験生、

あるいはその親御さんと話をしただろうか?

正直しゃべりつかれたと言ってよいほどである。

疲労困憊、へとへとというのが

オーバーではない正直な感想なのだが、

疲労困憊の理由は肉体的な疲労にあるのではない。

疲労困憊しているのは訪ねてくる受験生に

志あるいは覚悟というものがないことによるものなのである。

志望に対する執着がない。

一度決めたことを貫き通そうというたくましさがない。

その時点で来年の結果が見えてしまうやるせなさなのである。

なぜそんなに軸足が簡単にぶれるのだろうか、

なぜ環境に甘えようとするのだろうか。

「志を得ざれば、再びこの地を踏まず」

「自らかえりみてなおくんば、千万人ともわれ行かん」

がなぜないのだろうか?

ともあれ、覚悟なき受験生にはお引取り願って

GHSは志あるあらたな受験生を迎えた。

志ある若者には全力で力を注いでいこうと思う。

そういう心と、そういう心が共振しあう場が

今の時代にこそ必要なのだから。