「今の子供はしかってはダメである、

おだてて育てなければならない」という意見がある。

対処療法としては必要な接し方であるが

それですべてを通したら大変なことになる。

時代がどう変わろうと

「若いときの苦労は買ってでもせよ」というのが

正しい教えである。

人間はというより生物は競争という宿命から

逃れることはできない。

競争せずに一生生きていくことはできないのである。

受験生も競争の世界に身を置いている。

サッカーや野球を熱心に応援している若者も

競争の世界を注視しているのである。

競争の世界では少々のことでくじけることは許されない。

そして

くじけない心は経験で学び、身に付けていくほかないのである。

だからこそ、

「若いときの苦労は買ってでもせよ!」なのであり、

大人社会がそれを是として若者を温かく見守る

本当の大人社会を創らなければならない。

10月。今受験生は苦しい時期に入った。

ここが頑張りどころであり、鍛えどころである。

「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ!」

との古人の言を

真顔で若者に語る大人が必要である。