人間は感情の動物である。

たとえば目標を10とした時に

今4だとしよう。

であれば、次に5に向けて頑張ればよいだけのことなのであるが、

人間はそうもいかないのである。

「もうダメだ」とか「到底無理だ」とか

という感情が襲うのである。

本当にそうならば仕方がないのであるが、

そんなことはないのに自縄自縛してしまうのである。

人間とは不思議な生き物である。

おそらくそれは過去の失敗体験から来ているのであろう。

失敗の体験は必要以上に人間を怖がらせるものである。

それだけに逆境を乗り越えての成功体験を

若いときに積み上げて行きたいものである。

スポーツの重要な意義のひとつもそこにあるだろうし、

受験もそのよい機会である。

不安であったり、怖かったりするのは人間である以上仕方がない。

しかし、だからといって無理だということにはならない。

あきらめなければならないということではない。

あきらめずに歩み続けて

何かしらを勝ち取る必要がある。

勝ち取るまで頑張る必要がある。

自分の不安を克服して思わぬ成果を獲得した経験は

若者に大きな自信と希望とをもたらす。

それが貴重なのである。

受験はまだまだこれからである。

受験生には最後まで頑張って欲しいと願う。