私は仙台第一高等学校OBであるが、

高校の同窓に参議院議員の桜井充氏がいる関係で

2,3ヶ月に一回彼を囲む在京の同期生の集まりがある。

一昨日開かれた集まりには15,6名が出席し

当然のように話題は東日本大震災が中心であった。

同期生にも津波の犠牲者がおり、黙祷と献杯をささげることになったが

55歳である我々世代はそれぞれにいろいろな尽力をしていて

話を聞いていて頼もしい限りであった。

私自身も身内の不幸について報告をさせてもらったが

話を聞いてくれる仲間たちの

純粋な温かさとやさしさが伝わってきてうれしかった。

本当に人間というものは助け合って生きていけるものだと

つくづく思わずにはいられない。

今回の津波で義理の甥が犠牲となったことを

このブログでも述べさせてもらったが

彼の父親が今朝未明亡くなった。

まだ60代半ばである。

甥の葬儀の時点ですでに体調がすこぶる悪かったようである。

運命は容赦のないものであると思う。

息子を亡くした失意の中での他界は察するに余りあるし、

わずか3ヶ月の間に息子と夫とを亡くした甥の母親を思うと

本当に残酷であると思う。

この苦しみは絶対一人では耐え切れないだろうと思う。

周りの人たちの助けとぬくもりなしには

自らを支えきれないに違いない。

人間はそれでも生きていかなければならないものであり

それはあまりに辛いことであるが、

しかし、人々のつながりだけがそれを可能にする。

それが人間であり、人間の本質である。

この国がもう一度人間としてのつながり

社会としての本性を取り戻すことが

復興の最大の目標であり、前提であるように思う。