昼食をとろうと

近くの店に入ると

ライブ演奏をしてくれると言う。

できればただ食べてすぐ戻りたかったのだが

一人語り的歌を聞きながらタコライスを食べることになった。

声の澄んだ若い男の歌なのだが

歌声以上に歌詞がまたナイーブというか

繊細というか・・・。

「もっと気を使わずに、もっとありのままの自分を出して・・」

といった内容の歌を2曲も聴くことになった。

今の時代を反映しているのだろうか。

「傷つけないこと」

「傷つかないこと」

それが何かとっても大事なテーマになっていることに

違和感を感じたのである。

やさしさは大事であると思うが

それが表面的なやさしさになって

「傷つかないこと」が一人歩きしている。

「傷つかない」で夢を実現して行くことなどできようはずがない。

夢が大きければ大きいほどたくさん傷つかなければならない。

「傷つけあわないようにしよう」と合唱するのではなく

夢を求めてどんどん傷つこう!

「お前は甘いじゃないか」

「そんなことで夢を実現できるのか」

互いに罵り合って

たくましくなろう!という歌を

どこかの店でやっていないだろうか。

今度はそこでお昼を食べたい。