木曜日は大手予備校に出講の日である。

朝、通勤電車に乗っていると、いきなり英語が聞こえてきた。

ホエナイワズ・・・(When I was ・・・)

あれ、外人は乗っていないはずだが・・・。

私は常に周りの状況を見ている人間なので

周辺にどういう人たちがいるかざっとは把握している。

声の方を振り返ると、女子高生がふたり楽しげに会話している。

日本語と英語を入り混じえながらの楽しげな会話である。

そう言えばこの沿線にインターナショナルスクールがあったなあ・・・。

その生徒なのであろう。

英語と日本を適宜操っての会話。

なかなか格好いい!

文科省が国民に期待する英語教育の理想がこれなのであろうか。

しかし、残念ながらこれは無理であろう。

海外経験がなければ彼女たちのような会話は無理である。

そして日本で生活している人間にそうした会話ができる必要がない。

さらに最も肝心な点は、

こうしたバイリンガルな会話ができることと

大学に必要な学力とは関係がないということである。

詳しくはまもなく書店に並ぶ受験雑誌『医大受験』第3号、

「羅針盤」のコーナーを読んでいただきたい。

英会話力と学問力とはまったく別であること、

しかしながら、最も密接に関係があるように見えること

この錯覚を是非に解消してほしいものである。