東京も昨日から気温が下がり

予報ではこの先まだ30℃を超す日もあるようであるが、

確実に秋に移行しつつある。

これまでの明るいばかりの夏とは違って

この時期はしっとりとした風情の季節でもあるが

同時に、どうしてもいわばトーンが下がる季節でもあり、

それが何かと悩みや困難を浮き彫りにする季節でもある。

まあ、物事、悩みなく進むものがあろうはずがない。

もし悩みがないとすれば、

誰でもできるよほど簡単なことを進めているのであろう。

困難なこと、志高きことに挑戦しているならば

何かと悩みや壁が現われるのは必然である。

そのとき覚えておくべき大事な法則性がある。

その困難の責任を他に求める者は絶対に成功しないという法則である。

よい参考書さえあれば、

よい指導者に恵まれれば、

・・・・

そういう人間はまず成功しない。

愚痴をこぼす人間は絶対に成功しないのである。

やがて、「一日30時間あれば・・・」と言い出すだろう。

人間の生活は時代が下るほどに恵まれている。

それは少し歴史をひもとけばすぐに了解できることである。

現代人はこんな恵まれた時代に生きているのに、

境遇のせいにしては

「我に七難八苦を与えたまえ」と祈った古人にどう顔向けできよう。

確かに今のこの時代、

不景気、領土をめぐっての外交問題、政治の貧困・・・

周りを取り巻く環境の悪さを取り上げたらきりがない。

では、その環境が改善すれば自分の抱える問題が上向くのか、

そんなことはない。

どんな環境、どんな境遇であっても頑張っていける人間でなければ

かりに順風な環境でも事を成しえはしないのである。

逆境においてこそ力が試されているのである。

鼎の軽重が問われているのである。

人間の器が求められているのである。

責任転嫁をしているうちは成功は転がり込んでこないと思うべきである。