数字は危険な力を持っている。
数字が真実をゆがめて伝えるにもかかわらず、
人々は数字を真に受ける。
今回の選挙でも
自民党が議席数で民主党に圧勝したが、
得票数ではそれほどの開きはないのである。
しかし、議席数の開きをそのまま民意と受け取りがちであるし、
勝者はそれを利用しようとする。
人々が数字に弱い、
もっと言えば数字を崇拝するものであることを知っているからである。
商業主義も巧みにこれを利用する。
「合格率80%」
こんなことがあるわけがない。
よほどのからくりがあると疑うべきであろう。
東大合格○○○人・・・。
各予備校が発表する東大合格者数を全部足すと
東大の定員を超えるのである。
現代はまがい物がはびこる時代である。
本当に困った時代である。
しかし、見方を変えれば、
人々がまがい物を見抜く眼を養うよい訓練期間といえよう。
残念ながら高い代償を払う人々も出てくるだろうが、
みんなでそうしたまがい物を排斥して
まがい物がはびこれない
本物が目立つ時代を創っていきたいものである。