先週センター試験が行われ、
いよいよ2020年度大学入試の幕が上がった。
今年のセンター試験は数学の難化が大きく影響し、
全国平均が5教科7科目で20点近く下がる予想である。
全国平均以上に大きな影響を受けるのが最トップ層のやや下に位置する受験生。
すなわち国立大学医学部を目指す全国の受験生である。
ここの層が大きく伸び悩みを示した。
おそらく全国の国立大学医学部受験生は手ごたえの悪さに落胆して試験会場から戻ったであろうが、
それは全国的な傾向であったから、ふたを開けてみると自分の相対的位置は心配したほどではない場合が多い。
今年は900点満点で710点に乗せられれば、何とかどこかの国立大学医学部への受験資格を得られる。
そうしたなかで我がGHS生も向こう傷を受けながらも気丈に持ちこたえ、
この少人数の中にあって10人が国立大学医学部の二次試験にコマを進めることになった。
最も点数が伸びた生徒は昨年より190点伸びた。
全国平均が下がった中でのこの伸びは、もし逆だったら230点に値する飛躍である。
まずはあっぱれと言っておきたい。
さて二次試験進出者で
ギリギリの生徒は二次での大逆転を目指す。
逆にセンター試験でそこそこ良い持ち点を得た生徒はそれはそれで悩ましさが生まれる。
その持ち点を活かして手堅く合格の可能性が高い地方の国公立大学を受けるか、
はたまた首都圏に近い難関大学にチャレンジするかの選択である。
助言する立場にいる者としては、毎年これが悩ましい。
どこを受けるべきということは言えない。
ただ客観的状況と判断材料をできるだけ正確・緻密に提供することが精いっぱいしてやれることである。
どういう選択にするかは最終的には本人の人生観によって決定されるのだ。
過去には当然のことながら両方ある。
チャレンジが成功した例もあれば、涙をのんだケースもある。
ただどちらが多かったかと言えば、前者であろうか。
「本物の実力を!」と謳っているGHSは
「本物の実力」をしっかり測ってもらえる国立大学二次試験(その他難関私立大学の一般入試)に強い。
記述論述の筆記試験である国立二次試験は
しっかりと本物の実力を創り上げたGHS生にとって
自分の実力を正当に評価してもらえるありがたい試験である。
本来大学入試はそうでなければならない。
だから全国レベルの共通テストは記述式は無理であり、
国立大学が二次試験において今まで通りしっかり記述・論述試験で受験生の実力を精査すればよいのである。
いずれ新年度の大学入試がスタートした。
全国の受験生が自分の実力をしっかり発揮することを祈りたい。
受験生頑張れ!