私大医学部入試が山場を越え、
今年の実相がだいぶ分かってきた。
医学部人気の陰りを語る声や
コロナ禍が受験生を減らすのではないかという見方もあったが、
ふたを開けてみれば、相変わらずの狭き門であり、
むしろ今年は難易度がさらに増した感さえある。
要は“本当にしっかりした実力”をつけないと
国立はもとより、私大医学部にも進学はできない、ということに尽きよう。
今予備校探しをしておられる方々には、
宣伝文句に踊らされることなく、
じっくり腰を据えて、慎重に学習の場を探されることを望みたい。
というのは、まだまだ表面的な学習をさせられているケースに多々出会うからである。
すでに学力がそれなりにあって、もう少しで届いたのに・・・という生徒は
予備校選びはあまり重要ではない。
問題は医学部に遠い受験生である。
彼らは学習の根本を間違うとどんなに努力を重ねても永遠に届かないことが起こり得る。
責任は本人というよりは教える側にあるのだが、
しかし、誰かを責めても医学部の入学が許可されるわけでもない。
昔はこういう問題はなかったのだが、現代はおかしな時代である。
本来勉強は楽しいものである。
教える側が「分かる」とはどういうことかを分かって指導するのであれば
勉強は楽しく、実力がつかないはずもない。
すでにGHSで勉強を開始した新規生たちの顔が明るく、楽しそうである。
若者には、そういう受験勉強をしてもらいたいのである。