今年も相変わらず私大医学部受験は熾烈な競争の場となっている。
合格してよいレベルに達していても、1大学に3000人が殺到しての受験であるから、
合格のすぐ近くまで来ているにもかかわらず、
一線を越えてその上に突き出るのがこれまたなかなか大変である。
今年熱心に勉強してきて、
ここに来て一気に実力が伸びたある生徒が
昨日日本医科大学を正規合格となって盛り上がった。
医学部受験を知る者なら、その価値の重さを理解してもらえるであろうが、
日医は問題もしっかりしていて、実力差がはっきり表れる。
学費が今や慶応義塾大学より安くなった関係で
国立大学の医学部に合格するレベルの受験生が大挙して受験するのだから、
難関中の難関大学である。
そこで正規合格であるから、すばらしい。
彼は聖マリアンナ医科大学も正規合格しているのだが、
その所以を尋ねてみると、
「ここにきて何かいろいろなものがつながって
全体が見えるようになったのです。
上ったり下りたりができるようになりました。」
なかなか見事な答が返ってきた。
一年でそこまで登れたかあ・・・、
私としては感慨深いものがあった。
GHSが一番教えようとしているところに到達したことを
語ってくれているからである。
このブログを読んでくださっている方々には
何のことやら分かりづらく、禅問答のようで恐縮である。
こればかりは説明のしようがなく、
このホームページや卒業生の合格体験記で垣間見ることはできるものの、
GHSで一年間勉強して体得するほかない。
彼が言うには
「試験問題を見て、その全体像が見えるようになったので、
これは多くの受験生が難しく思うだろうな、
ここで躓くだろうな、と分かるようになったのです。」
なかなか皆がここまで到達するのは確かに難しいのであるが、
どうすればよいかの方法論はしっかりあるのであり、
誰にも開かれている道である。
私は全員にここへと登ってほしいと思う。
すべての若者がその可能性を持っているのであるから。
「お、K君。今ちょうど君のことをブログに書いていたところだよ。
えっ、東京慈恵会医科大学の一次も通ったって!・・・」