GHS生が今年一斉に受けた最初の大手予備校の模擬試験の結果が返ってきた。
7月末に受験したもので、
まだ実力の大きな進展は表に出てこない時期である。
今後受ける模試と比較する基準とすることと
全国の受験生の様子を知ることが大きな意味で
個人としては
点数は気にせず
今年これまで履修し直した分野の問題が解けているかどうかを見ればよい、
と話してある。
しかし、それはそうと
送られてきた「成績資料」は味気ないことこの上ない。
虫眼鏡が必要なほど細かい数字のオンパレードで、
そこには全国の受験生の顔が一切見えないのだ。
今の時代、「成績優秀者」の一覧がないのである。
もちろん、個人情報をできるだけ伏せなければならない時代背景、
序列化への批判等々があるから
この「成績資料」をけしからんというわけにはいかないのだが、
それにしても味気ない。
むかしは
名前と高校名が表示されて
どういう高校のどういう人々がどういう点数を取っているのかを
生々しく見ることができた。
毎回トップを取る有名人、
数学だけが抜群にできて英語には名前が載らない鬼才、
平均30点の問題で100点を取る天才、
・・・・
そうした話題で盛り上がる同世代の仲間意識(?)が醸成されていたように思う。
個人名がダメならば
「ペンネーム」でいいから
成績上位者の一覧を載せていいのではないか。
序列化に反対ならばそれを無視するも自由。
要はそれが受験というテーマとそこからくる試験の性格に基づいた
ある一面の物差しでの序列化であって
人物そのものを序列化・格付けするものではないという当たり前の理解ができていればよいだけであろう。
成績優秀者一覧は一つのお祭りなのである。
同世代の盛り上がりなのである。
「一つ自分も名前を載せてやろう!」と励みになるのもいいではないか。
そのうち、高校総体も、甲子園も
序列化けしからん!、個人名の特定はダメ!
となるのであろうか。
良くも悪くも日本は一つの“村”なのであり
村には“村祭り”が必要なのである。