新年度が始まった。
この1週間は生徒がどういう潜在能力、
どういう個性を持っているかを垣間見る機会なのであるが、
今年は今年でまた面白い個性が集まったようである。
これまでの学習経歴は薄いのであるが、
知性を深める潜在的なものを持っている生徒が
少なからずいるのが楽しみである。
そういう生徒がGHSに集まるのはうれしいことである。
他方、受験勉強を機械的な積み木作業と勘違いしている世界もある。
『ドラゴン桜』に感激したといって
東大を目指そうとする生徒が出現する。
それを諭そうとしない大人たちがいるのである。
現実世界が漫画になりうるわけがない。
それを諭そうとすれば物分りの悪い非情者に仕立て上げられる。
いやはや困った時代ではある。
知性の重みをもう少し尊重しあえる社会のレベルであってほしいと思う。