人間はその年齢、その年齢でしかできないこと

その年齢でやっておかなければならないこと

したがってその年齢ではやってはいけないことがある。

やってはいけないことが

単なる息抜きレベルであるならばよいが

一度はじめると息抜きレベルで済まなくなることは

誰でも知っている経験則である。

私は大学生時代、テレビがなかったことと

マージャンをやらなかったことを

今でもよかったと思っている。

今の時代一番気になるのがビデオゲームの類である。

若い時代、目はもっと大事なことに使うべきであろう。

じっくり書を読み、思索し、自分なりの思想を形成する時期は

若い時代を逃せばもう二度とめぐってこない。

それを教えるべきは大人の役目であろう。

ビデオゲームを開発した会社が大儲けをし、

開発した人が成功者あるいは英雄のように持ち上げられることが

不思議でならない。

子供の教育が国の将来を左右するであろうが

その国の教育のレベルは

その国の大人のレベルによって決まる。

新しいゲームが売り出されるといっては

マスコミを筆頭にお祭りのように騒ぐ。

日本の未来を暗くしているのは

時代のせいでも、外国のせいでもなく

自分たちのせいであることを

日本の大人たちはそろそろ自覚しなければならないだろう

時期を逃せば取り返しがつかないものであることは

個人の人生も、一国の命運も同じである。