いよいよ国立大学の入試が始まる。

自分の夢に向けて努力してきた若者が

その実力を競い合うというのはよいことである。

夢を持った若者をわれわれは大事に育てていくべきである。

先日、ある幼稚園の催し物のビデオがテレビに映っていた。

かぐや姫の劇なのだが、見ると

かぐや姫が4人いる。

さらにお爺さん役が4人いて、お婆さん役も4人いる。

聞けば、「我が子をどうしても主役に!」

という母親たちに抗しきれぬ幼稚園側が編み出した

妥協の産物らしい。

親も親、幼稚園も幼稚園。

インタビューを受けた母親は

「みんなが楽しくやれているのだから、いいのでは…」

と問題を摩り替えていた。

当事者たちは「どこが悪いのか?」という思いであろう。

いまさら、大人の啓蒙は時間がかかるから、

これからの若者を大事に育てよう。

若者にもっとも必要なものは夢であり、志である。

夢がなければ、志がなければ発展しないからである。

志があると、

まともに物を見ることができるようになるからである。

しかし、行動が伴わない夢、志は単なる“思い”でしかない。

本当の夢、志を持った若者を大事に育てたいと思う。

そうすれば50年後には社会の再建がなるであろう。

それが私のひとつの夢である。