どれを信じればよいのか?

誰を人生の師とすればよいのか?

若者にとって大問題なのであるが、

これを決断するのは難しいものである。

自分にまだ正しい判断を下すだけの力量がないのであるから。

しかし、実はそんなに難しいことではないのである。

たとえ自分にまだ実力がないとしても、

人間としての正義と本質とをしっかり持って生きていれば

正しい“カン”が働くものなのである。

ここは本物だ、これはまゆつば物だとのカンが働くものなのである。

正しい判断がつくかどうかは

自分が

人間として本質的であることに軸足をおいて生きているかどうか

しだいなのである。

人間としての本質を求め、見つめて生きていれば

本物と出会えるものである。

まがい物に入れ込むのは

自分の軸足のあり方にずれがあるからである。

常に本物を志向すること、

目先の利益が得られなかろうと

人間としての正義に軸足を置くこと、

それを堅持しさえすれば

正しい出会い、

僥倖ともいうべき邂逅に遭遇するものである。

それが人生の醍醐味でもある。

若者にとって本物との出会いほど幸せなものはない。

しっかりと本質に軸足を据えて進んでいってほしいと思う。