先日女房とある食事の店に入ると大変な混雑である。

やっと二人掛けの席が空いたのだが

冬のこととてコート類を脱いでも置き場がない。

すると隣ですでに一人で食べていた中年の男性が

「ここに置いていいですよ」と

自分の向かいの席の椅子に置くよう促してくれた。

帰る段になると、自分がコートを置いていたところに

「ここ空きますから」とまた促してくれる。

私は田舎育ちであるから、田舎では普通の光景であるが

東京ではあまり出会わない場面であった。

とにかく都会は何かとぎすぎすしている。

最近の事件報道を見ていると

都会だけではないのかもしれない。

この男性のような

ちょっとした声の掛け合いが日常としてあれば

もう少し社会が円滑に動くのではないか。

人々のこころがもう少しなごやいで、

犯罪も自殺も減るのではないか、と夢想している次第である。

おそらくみんな声を掛けるべきだと持っているであろうし、

掛けたいとも思っているのである。

しかし、みんなが掛けないから掛けづらい

いかにも日本人らしい

そういういわば「遠慮のかたまり」状態を感じるのであるが

いかがであろうか?

以前あるマンションで事件が起こったときに

そこに住む若い女性が

日頃からあいさつを交わしあうマンションの雰囲気であったならば事件が防げたのではないかということで

マンション内ですれ違う人に声をかける運動を始めた

というニュースがあった。

まったく賛成である。

日本全体がそういう雰囲気になるよう

何か運動が始まらないものかと期待しているところである。

まずは手短なところから私も実践していこうと思う。