国立大学の二次試験が終わり、各地からGHS生が戻ってきた。
皆戦ってきたたくましい顔をしている。
来週後半から始まる合格発表を待ちたい。

さて、前回Y君、T君の合格を紹介したが、
二人がさっそく受験体験記を書いてきてくれた。
なかなか感慨深いものがある。
二人の体験記は同じ合格体験記でありながら、
それぞれにまた違った色合いをもって興味深かったからである。
GHSの合格体験記はお読みいただいた方々から「他と質が違う」としばしばお褒めの言葉をいただくのだが、
Y君の体験記はこれまでのGHSの合格体験記の中でも出色のものと言ってよいのではないか。
8年前に東京大学理科Ⅱ類に合格した投野君の体験記に匹敵する内容と言ってよいだろう。
つまりその理解の深さ、視野の広さにおいて、私をうならせるものがある。
彼はこの一年で別次元の知能を持つ人間に化けてしまったと表現してよいほどに
最高級の学力をつけたことがよくわかる。
それだけに逆に、「さてこの体験記を真に理解できる人がどれだけいるだろうか」との懸念さえ起こるほどである。
でも、その通りには分からなくても、彼の知性と今後の人生に
間違いなく希望に満ちた何かが起こったすごさは分かるはずであり、
読む者の心に響かないはずはない。

もう一つのT君の体験記はY君のとは別種のものだが、しかし同じほどに価値のあるものである。
虚飾なしに基礎学力が不足していたところから一年で正規合格に至った秘密が
簡潔な文章の中に誠実に内蔵されている。
GHSで同じ教材を使い、同じ指導を受けながら
他のGHS生とはまた違った習得を達成した面白さであり、
こんなふうに「GHSをモノにする仕方」もあるか!と教えられるという点で
今までになかったタイプの画期的な体験記と言える。
GHSの内容をモノにしていくありかたは一通りではない。
よく「実力の違う生徒が同じ授業を受けても大丈夫ですか?」との質問をいただくが、
まったく問題ないことをT君の結果と合格体験記は証明してくれていると言えよう。
そこにGHSの内容とカリキュラムのすごさがあるのだから。

そして最後にT君はこう書いている。
自分が合格できたのはY君たち仲間がいたからだと。
そう、これが集団力のすごさである。
相互作用、相乗効果の目に見えない力である。
GHSはそれが最も効果を発揮する人数にしてある。
人間は、とくに若者は、適切な集団でこそ大きく成長できるのである。
こういう体験こそ、私はGHS塾長として
善意の受験生そして保護者の方々と共有したいのである。

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