今日から国立大学前期試験の合格発表が始まる。
早速朝10時過ぎに医学部に入った生徒から合格の連絡が届いた。
本人の一年間に思いを致すと、感慨深いものがある。
受験勉強は一人一人それぞれにドラマがあり、人生の縮図がある。
何しろ大変な競争に挑戦しているのであるから、
たった一年と言えども、
そこには本人にしか分からない山あり谷ありの濃い人生があるのだ。
喜びもあれば、苦しみもあり、絶望の深みもある。
しかし、そこを乗り越えることが目標達成には必要であり、
それは人生と同じである。
だから受験勉強は人生の縮図であり、人生の予行演習である。
そこで生きる力を養うことの重要さは
もっと評価されていいと私は思う。
楽な人生はあり得ない。
しかし苦しみを力に変えて行く学びの必要性、
苦しみがありつつもそこに充実を見出す視野の獲得、
苦労は苦労に終わらず、その後に一次元上の希望がやってくる体験、
受験勉強はその学びの場でもある。
さらには辛さを楽しめる達観・・・までは無理としても
その予兆くらいが垣間見れたならば・・・。
まあ、それは欲張りというものであろう。
ともあれ、国立大学の合格発表が始まった。
当然うれしい結果もあれば、悔しい結果も出よう。
しかし、悔しい結果であってもそれは次に向けての喜びの予兆である。
今朝朗報を届けてくれた彼女も去年は悔しい思いをしたことである。
それがあったがゆえの今日の一次元上の喜びなのである。
ともあれ、国立大学医学部、合格おめでとう!