GHS卒業生の合格体験記の中に、
私が最初に行う「二次関数」の授業(ほぼ個人指導)を絶賛してくれているケースが多い。
それがどういうものなのかに興味を抱いてくださる問い合わせも多い。
私はもちろんそこで「二次関数」そのものをも
生徒に「なるほど!」と納得させるのであるが、
生徒が感激するのは、二次関数が分かるだけでなく、
その授業から
「数学とはどういう科目なのか」
「数学ができるようになるとはどうすることなのか」
「そもそも分かるとはどういうことなのか」
「どう意識を働かせることが分かるということなのか」
「認識の立体性とはどういうことなのか」
「アタマの柔軟性とはどういうことなのか」
・・・・・・
を分からされるからなのである。
手前味噌ではあるが、この指導は日本中で私しかできないと思っている。
もちろん、これが生徒全員に通じていくとは限らない。
こちらも毎年工夫を重ね、スキルを上げているが
その理解のレベルが生徒によってどうしても若干異なる。
しかし、その中身に宿る宝を感激をもって心底理解した生徒は
たいへんな成績の伸びを示す。
当然全ての科目においてである。
そこに人生が救われた思いを持つ生徒が合格体験記に感激をもって書いてくれるのである。
最近では東医に正規で進学した吉田生吹君、
さかのぼれば、東北大学医学部へ進学した大熊君、
筑波大学医学部に進学した村松君、
東大理Ⅱに進学し現在ドイツに留学中の投野君、
などなどが懐かしく思い浮かぶ。
京都大学理学部に進学し、
卒業してGHSに戻って今物理を担当している田川先生もその代表格である。
彼は物理だけでなく、化学、生物、現代文、漢文をすべてこなすが、
その原点もここにある。
勉強というのは、どの参考書をどうやるかという問題ではない。
アタマにどういう像を思い浮かべるかの問題である。
そこをしっかり教え、
その意義とすごさを分かった生徒は
ある意味人生が変わるのである。
今年も指導が始まっている。
彼らがこの一年でどういう飛躍をしてくれるかが
私の楽しみなのである。