新年度の大学入試の皮きりである「大学入学共通テスト」が終了した。
昨年のあまりの不評にさすがに数学は改善が見られたものの
今度は生物が物理よりも平均点が24点も低いという不均衡さ。
昨年も14点の差が開いて問題になったにもかかわらず、
今年はさらに問題の幅を広げるというのは作成側はどういう了見なのだろうか。
問題を作成する側が受験生の実情を把握できていないことと、
科目間の連携がなく、日本らしい縦割り行政がここにも表れている残念さである。
同じ科目の中でも、大問ごとに別々の出題者が作成しているであろう。
一つ一つの問題は工夫された良問でも、100点分合わせたときに時間内で処理できるかどうか
考えていないのではないか。
点数調整は決して調整にはならず、
今の調整の仕方では物理選択者が有利であることには変わりない。
受験生に学力を求める立場の方々は
自分たちがもう少し現実を理解する学力を付けるべきではないか。
現場で受験生に接している身としては、
こうした大人の側の不明であおりを食う受験生があまりに気の毒で、
批判の文章を書きたくなってしまうのだが、
これ以上まくし立てても詮無いこと、
このくらいにしておこう。
さて今年は国立大学医学部受験資格は700点(900点満点)が目安というところである。
GHS生もよく頑張ったと思う。
選抜試験を行わず、どんな低いところからの出発でも受け入れているGHSで
半分近くが700点越えであるから立派ではないか。
やはり勉強には方法論が大きく影響する。
たとえば物理は全国平均が昨年より2.7点上がっているが、
GHS生は一年間で平均22.3点上昇している。
差し引き19.6点も実力を向上させたということを意味する。
また
天野先生が、全国平均が48.6点の難しい化学を
「体系化学」ではどうsmartに解けるかを、早速公開している。
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まだまだ共通テストは試行錯誤が続きそうである。
それだけに、受験生はどう来られても競争を勝ち進んでいけるよう
「本物の実力」を付けておくことである。
さてあと一か月、二次試験に向けてさらに実力に厚みを付けていってほしいものである。